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漏斗胸手術に長年取り組む
漏斗胸治療に取り組み続け30年以上になる笠置康病院長。
「ただ一所懸命やっているだけです。」と語る背景にはどのような想いがあるのか・・・。
漏斗胸治療への考えや手術について、患者さまへの想いなど、様々なお話を伺いました。
漏斗胸手術に長年取り組む
笠置病院長が医療の道を志した理由を教えてください。
曽祖父の時代から医者をしている家系なので、自身が医者になることには疑問をもたず、なるべくして医者になったというところでしょうか。
医者以外で考えるとしたら・・・旅行が好きで地理勘に自信があるので、ツアーコンダクターはおもしろそうだし向いていたかもしれませんね(笑)。
笠置病院長の漏斗胸治療への取り組みはどのくらいの期間になるのでしょうか?
東京女子医科大学大学院在学中から携わっていますから・・・早いものでもう30年以上です。
東京女子医科大学で1,800例以上の症例があり、この間に私が関与した症例は1,000例以上になります。
非常に多くの症例に関与されているのですね。
私は胸部心臓血管外科医であり、当院は「心臓血管病院」なので、治療や手術の症例は多岐に渡って行います。その中でも漏斗胸手術は私にとって特技であると言えるでしょうか。

松山笠置記念心臓血管病院 病院長 笠置 康
昭和57年
東京女子医科大学大学院卒業
平成3年
松山笠置記念心臓血管病院 病院長就任
漏斗胸は治すことができる
1,000例以上も関与しているということですが、なぜ漏斗胸治療に注力しているのですか?
漏斗胸は「治すことができる病気」だからです。
漏斗胸手術を受けるのは子どもが多いのですが、ご両親が漏斗胸手術を受けさせようと決断するのは「普通の胸にしたい」という希望があるからですよね。
私はその思いに応えるために、常に手術後の「普通の胸」をイメージして執刀します。
私自身が57歳になるので、忙しくなると体力的に大変だと思うことも多いのですが、漏斗胸手術によって患者さまに「自信」を持ってもらえる形にし、喜んでもらえることが私にとっても喜びであり誇りなんです。だから漏斗胸治療をここまで続けているんでしょうね。

漏斗胸手術を行うのは子どものときが良いと聞いたことがあるのですが、実際はどうなのでしょうか?
確かに子どもであれば骨も柔らかいので手術しやすい、というのはありますね。また、18歳まででしたら補助金の制度もありますので手術を受けやすい環境があると言えます。
だからといって大人になって手術を受けられないわけではありません。実際に当院でも61歳で漏斗胸手術を受けられた方もいますからね。
大人の方の漏斗胸治療手術をたくさん行っています。痛みの少ない漏斗胸治療のために努力しています。