愛媛県在住の女性 T様よりいただいたお手紙です

漏斗胸(胸郭変形)の患者さまからの手紙 愛媛県在住の女性 T様

当院で漏斗胸手術をした最高齢の方になります。(2009年12月現在)

「これからの人生をさらに充実したものにしたい!」と力強いメッセージをいただいています。

今年、9月に漏斗胸の手術をしました。笠置康先生によれば今のところ61才で最高齢記録更新だそうです。私自身も数ヶ月前まではこのような事態になるとは予測もしなかったので、我ながら良くやったものだと今更ながら思います。術後2ヶ月たちました。胸が楽に軽くなり、思いっきり息を吸い込んで回復を実感しています。

私の場合自分の漏斗胸のことを知りたいと思うまでにすごく時間がかかってしまったのですが、命に別状がない(実は別状があったのに)とあきらめてしまったりあるいは先送りしている人が手術にたどりつくには、病気を正しく識る事とちゃんと対応してくださる医師がいられる事だとつくづく思いました。

しかしこうなってみると、体が楽になった上に、61才まで手術可能年齢を延ばす事になったのですから快挙ですよねーーー。この後に続く患者さんには更にバーションアップした手術が待っていることでしょう。「よく頑張りましたよ」と笠置康先生から退院時に言われましたが、先生方こそ様々な症例を積み上げていられても老化している骨に対抗するのは大変だったと思います。私の方はと言えば、麻酔科の先生のエスコートでゆったりとあっという間に意識がなくなってしまい、目覚めたらベッドに戻ってきていたので、手術中はがんばった感じがなくて申し訳ない感じです。手術方法を始め工夫が満載でそれを見るにも受けるにも驚き、看護師さんは明るく親切で一緒に喜んでいただき、入院中はお祭りのような忙しさで楽しかったです。この病院は患者のテンションをあげて、勢いで治す病院かなと思ったくらいです。そしてあっという間の退院。兼業主婦としては料理がちょっときつかったですが、それもリハビリだったのかなと今では思えます。有り難うございました。

でもこれで終わったわけではありません。むしろがんばるのはこれからだと思います。恐らく、きれいに治ってしまった患者様の中にはもう振り返りたくないと思う方もいられるかと思いますが、漏斗胸であったこと、この病気の心理的・病理的影響からは逃れられるものではありません。

私も長く漏斗胸をそのままにしておくことで体には負担を掛けてしまい心臓の問題を抱える事になってしまいました。反面、好奇心旺盛な勉強好きな人になったし、優しい夫に出会えたし漏斗胸に感謝もしています。ですから患者としてがんばるのはこれからだと思っています。漏斗胸のことを多くの人に知ってもらえるように努めること、特に職業柄おちびちゃん達には感情と切り離して冷静に自分の病気を受け止めて欲しいと思っています。望まれれば、ピア・サポーターとして立候補したいと思っています。医師だけでなく患者もお互いに頑張り合う事がより豊かな生活を作ると思っています。

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